『振り込め詐欺』冷静な判断ができないように仕掛けてきます!
●手口の特徴
電話を利用して息子や孫などの親族を装い、交通事故の示談金や会社に損失を与え支払いをしなければならない等といった名目で現金を搾取する方法です。最近は、警察や銀行員、デパートの担当者を装い、「あなたの口座が犯罪に使われています」とか「クレジットカードが悪用されています」などといって、変更手続きのためにカードや暗証番号を入手し口座から現金を抜き取るといった手口が横行しています。劇場型手口*など、巧妙化・悪質化してきていますので、さらに注意が必要です。
●心理の悪用
身内に対する愛情や共感的配慮、不安や恐怖心などの心理を巧みに利用してきます。身内のことを思う気持ちが強ければ強いほど、冷静な判断が難しくなります。また、時間的猶予を与えないのも特徴です。心理学用語でいう、「恐怖喚起コミュニケーション」や「時間的切迫感」を悪用した手口です。
電話に出ないのが一番です。話を聞いてしまうと未然防止は至難の業です。電話に出てしまった場合は、気持ちを落ち着かせ冷静になることが必要です。現金を支払う前に、本人(息子や孫等)や家族、警察に確認してください。現金で支払ってしまうと取り戻すことはできません。また、被害に遭うと詐欺業者は異なる手口でまた被害者を狙ってきます。被害のリピート化を防ぐためにも、被害に遭ったら警察や消費生活センターに直ぐに相談しましょう!
*劇場型手口:相手を信じ込ませようと、役回りを分担した複数の相手から電話がかかってくる手口です。