『投資詐欺』 役割を担った複数の業者が勧誘してくる劇場型手口!

●手口の特徴
「あなたは、有料老人ホームの運営事業に出資できる60人のうちの1人に選ばれた人です。社債に出資すれば高い利息が毎月得られます」などと言って誘ってきます。投資詐欺の手口は、社債以外にもファンド、オリンピック関連への投資や金取引など、手を変え品を変え「必ずもうかる」とメリットを強調し勧誘してきます。信憑性を高めるため、役割を担った複数の業者が勧誘してくる 劇場型手口*も特徴のひとつです。騙す側は組織的に仕掛けてきますので、個人で断るのは非難の業です。

●心理の利用
「選ばれた人」という勧誘の手口は、「希少性の原理」を利用しています。限られた人だけに与えられた物・権利に対しては、それらが魅力的なものだと評価する傾向があります。また、役割を担った複数の業者が電話をかけてくる劇場型勧誘は、購入することが正しい判断だと思わせる社会的証拠(他人もそう考えている)を提供する手段です。これは「社会的証明の原理」の悪用です。さらに、老後の蓄えへの不安や射幸心を煽るような説得的コミュニケーションも駆使してきます。

電話に出ない、話を聞かないのが一番です。電話に出ても、儲かる話やメリットばかり強調する話を信じてはいけません。 留守電にするのも方法ですが社会生活を制限してしまうため、振り込め詐欺などの勧誘防止機能の付いた電話機や、電話会社のナンバー表示サービスを利用するのも方法です。高額の配当や利息など、儲かる話は疑ってください。また、悪質業者は契約と同時に現金の支払いを要求してきますが、その場で支払ってはいけません。勧誘を受けたり、契約してしまった場合には、消費生活センター警察 に相談しましょう!